「小葉中学校から転校してきました。蒼葉 戎です。
よろしくお願いします。」
、と営業スマイル?(内心腹黒)で言い、頭を下げた瞬間、女子からの黄色い声が上がった。
はっきり言ってスッゲー耳障り。
首飛ばしたろうか!と、思ったがやめておこう。
後々厄介なので・・・。
(ちなみに厄介事にならないと判断したらマジで殺る)
「蒼葉は・・・あの一番後ろの席が空いてるな。
そこに座ってくれ・・・。」
一瞬先生、生徒の顔に陰がさしたのを俺は見逃さなかった。
おそらくこの席は俺の兄さん、神切 燕が使っていた席なのだろう。
やはり兄弟同士何か引き合うものがあるのだろうか・・・。
俺は兄さんが使っていたと思われる席に座った。
その後ショートホームルームの時間が終わり先生が出て行った後、俺の周りに人がいっぱい寄ってきた。
「ねえ、戎君って呼んでもいい?」
「あのさ、前の学校ってどんなところだった?」
・・・
俺の周りに居る奴らは飽きることなく質問してくる。
女子なんて少し顔が赤い。
・・・ウゲ・・・吐き気が・・・。。。
だがここで印象を下げたらヤバイ。
俺は笑いながら軽く話をはぐらかしていた。
俺に話しかけてきた奴らの中に勿論、桃川 美姫もいた。
「始めましてぇ。。。私わぁ桃川 美姫って言うんだぁ。美姫って呼んでねぇ!」
桃川はブリっ子口調で話しかけてきた。
コイツの第一印象・・・キモイ。
しかも初めて会話する相手に対して最初から名前で呼べっていかれてんじゃね?
俺は、
「始めまして。俺の事は好きなように呼んでいいよ。
あの、最初のうちは桃川さんって呼んでいていいかな?
何か失礼に感じちゃって・・・。」
と、一応かなりの笑顔をたたえていった。
俺偉い!!
俺の笑顔がヒットしたのか桃川は頬を赤くして
「・・・うん。いいよぉ。。。」
と言った。
周りの女子も頬が赤い。
人間とは単純だ、と俺は思った。
ある意味俺も人間だけど・・・。
その後の質問も俺は適当にはぐらかし初日を過ごした。
昼は桃川に、
「ねぇ~戎君、一緒にお昼食べない?」
と誘われて嫌々数人の男女と屋上で昼食をとった。
表に感情を出すような失態はしていない。
昼での会話もまたもやはぐらかし、早めに弁当を食べ、先生に呼ばれているという口実をつくり人気のない中庭で一人お気に入りの本を呼んでいた。
勿論授業は受けなければならないのでチャイムがなった時、俺は本をカバンにしまい教室へ向かった。
一通りの授業を受け、時刻は放課後・・・。
俺は帰る為に机の中のものをカバンの中に入れた。
基本俺は置き勉はしない。
入れている最中に1つの紙が俺の手に当たった。
「?」
俺は紙を開き中に書いてある文章に目を走らせた。
神切 優様
放課後学校の屋上にてお逢いしましょう
倭汐 翔
・・・俺の体は凍りついた・・・
Table And Back 2 情報屋 前半END
後書き
・・・これまた長い!!疲れた~~!!
けっこうカットしたんですけど・・・。。。
まだ長い!!
カットしなかったらどれだけ長いんだろう・・・。
前半ENDしました。
残りは後半です。
近いうちにupしようと思ってます。
だけど16,17,18日は修学旅行なのでupできません。
前日あたりはいろいろ大変なのでこれまた無理ということになるかもしれません。
と、言う事で恐らく更新は18日以降になるかもしれません。
いや待てよ・・・たしか全国学力テストが・・・
・・・知らん!!
大丈夫です。4月中にはupしますんで!!(汗)
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